虫歯とは?
と聞かれたらみなさん何とお答えでしょうか。
ずきずき痛い歯の病気と思う方が多いと思います。
歯科医院に行けば治る、または放置しておけば時期治る小さな病気と思っている方も多いと思います。
しかし虫歯とはいったん罹患すると自然に治らない病気なのです。放置しておいてはいけない病気なのです。
では虫歯の原因は何かご存知ですか。
Keyesという学者が虫歯は4つの因子から成り立っていると唱えています。
① 食べ物②歯の質③口の中にいる細菌④時間です。
① の食べ物について考えてみると日本人は年間平均約20kgの砂糖を消費しています。
この値は先進国の中では低いほうです。しかし虫歯の数は日本より多く砂糖を消費している国より多いというデータがでています。
② 日本人は歯の質はエナメル質が薄く欧米人より虫歯になりやすいです。しかし残念ながらこれは変えられないものですね。
③細菌数は個人差があり、目に見えるものではないので実感が虫歯とは?わかないと思います。
では私たち日本人が虫歯の数を減らすにはどうしたらよいのでしょうか。
④の時間に着目してみましょう。
時間とはわかりやすくいえば食事をとるタイミングです。
Stephanという学者が次のような実験をしました。
食事をし始めてから口の中の環境を以下のようなグラフにしました。
食事をとっていない口の中はpH6.8程度で大体中性です。食べ物を摂取すると口の中の環境は一機に変化します。pHが急激に低下し、エナメル質溶解が始まるpH5,4以下になってしまいます。
唾液の作用でだんだんと中性に戻ってきますが、だらだら食べや間食を多くする人はこの変化が一日中続くことになります。するとpHが常に臨界点以下になってしまい虫歯になりやすくなってしまいます。
この変化をできるだけ少なくすることが簡単にできる虫歯予防です。
食後は少し時間を置き、pHが上昇してから歯磨きをすること、間食ができるだけ少なくし、間食後は必ず歯磨きをすることが大切です。